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障害福祉サービス、これでいいのか?

就労継続支援B型(障がい者が働く施設)を開所してから、東奔西走した日々をすごしていた。

当たり前だ。取締役社長になり経営をしているのだ。毎月かかる収支など考えると雇われていた時には感じたことがない、社員の生活を背負っているという責任感が芽生えた。

押しつぶされそうな不安を跳ね除け奮闘し、ようやく落ち着けるようになった。辺りを見回す余裕も出てきたところである。

ふと見回すと、色々な疑問や、障害福祉の常識?慣習なのか違和感だらけであることに気が付いた。他施設での出来事を聞いた時に税金から対価をもらっているのに、素人の発言、対応を聞いたのだ。どんな事かと言うと、脳梗塞で片方の手、足に麻痺が残っている人が雑巾をしっかり絞る事出来るのか?想像すれば分かる事だ。

その方に「しっかり絞らないとダメでしょ」だと言う・・・。

「この職員、この指摘、発言、大丈夫なのか?」

それとも分かっていて意地悪で言っているのか?
障がい者をバカにしているのか?

無性に腹がたった。何故かは、病気を発症し障害が残っている方は、誰も病気になりたい人はいない。

その中で一生懸命に生活の自立に向けて努力しているのではないか。だが、言われた障がいの方は反論できず、我慢していたのだ。質の低さに驚いた。障がい者施設で虐待が多いといわれるが、その訳がおおよそ理解できた。その時、質の高い施設にすると決めたのだ。